発電実績

月ごとの発電量・推定年利

5月に入り、4月まるまるひと月分のデータが集まりました。
今後は月ごとのデータも公開していきます。

最初のグラフは6.4kWパネルで発電された総発電量になります。横浜市都筑区のデータとなります。ひと月700kW程度、1kWパネルあたりひと月100kW程度発電といったところでしょうか。
青色部分が太陽光発電量をそのまま使った自己消費の部分です。緑色の部分が33円で東京電力に売った部分です。売電割合は7割ぐらいで、当初見積もりの売電率4割を超えています。導入検討時には厳しめに見積もっているので、その影響もありそうです。また、季節がら発電量が多いことも影響していそうです。いずれにしても幸先の良いスタートです。

その下のグラフは一か月分の節約金額を元に計算した10年運用での利回りになります。
青色が太陽光発電のみの利率です。実際の発電量、売電量、買電量をもとに太陽光発電があった場合となかった場合との差額分に基づき10年運用での利率を算出しています。4.7%となっていますので、まずまずの値です。目標としている3.2%利率はこの利率を想定しています(グラフ上の赤ライン)。緑色は同様の条件で売電金額を2016年度固定価格買取制度に合わせ31円/kWとして計算したものになります。33円/kWの青色に比べ年利で0.5%ほど下がります。今年度に太陽光発電を導入する方の参考になれば幸いです。売電部分は33円から31円にはなりますが、劇的に不利になるわけではないようです。
一方、紫色で示したのが、実際の電気料金・ガス料金の節約額から算出した利回りになります。2015年4月に実際に支払った電気料金+ガス料金と2016年4月の電気買電料金−電気売電料金+ガス料金との差額。つまり、実際に導入前後での支払料金の差から計算したものです。その都度、その時のエネルギー使用量に影響を受けることになりますので、ご留意ください。たまたま、昨年の4月の電気・ガス使用量が多かったせいもあったのか、支払料金ベースで計算すると年利10%近くになります。しかしながら、また、この値はエコキュートによるガス代削減分、電化上手に変更したことによる電気料金低下分も含まれています。実はこれらがバカにならないことを示しているのかも知れません。(年利計算の投資額にはエコキュートの価格を含んでいます)

グラフ上のへたな英語はご勘弁ください。グラフ生成プログラムの日本語化を怠っているせいです。

最近の発電・消費の様子

4月に入ってからの発電の様子です。初旬は桜も満開でしたが、花曇りの日が多かったため太陽光発電にとっては不利だったようです。中旬は多少持ち直しました。それでも経験的には今年の4月の天気は悪かったように思えます。
雨模様の暗い日でも0.5kWぐらいは発電してくれているようです。

これからの季節、日の出が早く発電も深夜電力時間帯から始まります。折角売電できる電力を明け方のエコキュートが消費してしまうため、4月19日からエコキュートの時刻設定を1時間早めました。今月その影響が入ってくる予定です。
太陽光発電MAXが5.5kW近くなっているので、いくばくかはパワコンリミットの5.5kWを越えていると想像できます。

グラフの説明:
この期間における各時刻毎の平均、最大値、最小値をとりました。
青系が太陽光発電量、赤系が電力消費量です。

発電パフォーマンス

中旬には持ち直したものの、ここのところ天気が悪いせいで低迷ぎみです。詳細な計算はまだしていませんが、グラフを眺めて平均化してみると運用金利は目標値ぐらいになりそうです。
最悪であった4月7日は1日トータルで3kWhしか発電していないため、年利換算すると-15%になってしまいます。
このマイナス金利は数値として意味が希薄なためグラフ上は-5%までの表示です。
今回の10日間のような日が続くとかなりヤバイことになります。
やはり何と言っても天候が支配的なようです。

天候による変動が大きいですが、おしなべて見ると目標である3.2%は超えているようです。月間合計の節約金額から計算してみると4.71%となり、目標は楽々クリアしています。

グラフの説明:

日々の発電量、消費電力量から節約金額を算出し、目標とする運用金利:年3.2%を達成できるかを見ていきます。
・時刻毎の発電量、消費電力、売電量、買電量から日々の売電価格、買電価格を計算します。
・買電価格については深夜時間帯割引:電化上手(東京電力)の各時刻によるkW単価を用います。
・売電価格は2015年固定価格の33円/kWで計算してます。
・太陽光発電導入前:使用した総消費電力の時刻毎のデータに電化上手の時刻毎の単価を乗じて導入前の電気料金とします。
・太陽光発電導入後:買電量には電化上手、売電量には固定価格を適用して買電料−売電料を導入後の電気料金とします。
・上記太陽光発電導入後の1日の電気料金と導入前の電気料金の差額が削減金額となります。
・削減金額から10年運用した場合の金利を計算します。
赤ラインは、目標としている3.2%の金利です。

 

下の図は1日の総発電量を日毎にプロットしたものです。2016.4月、パネル容量6.4kW、横浜市のとある場所の実績です。

一番下の図は1日の総発電量をヒストグラム化したものです。標本数が30と少ないので、なんとも言えませんが、発電量が多い日と少ない日に分かれる傾向があり、発電量が真ん中ぐらいの日は少ないようです。これは体感的にも感じていたことです。曲線はカーネル密度推定量(KDE)と言われるものでヒストグラム的な分布を推定したものです。少ない標本数でもそれなりの分布を示すことができます。

過去の実績

2016.3