ブラームス/交響曲全集
(J. Brahms : The Complete Symphonies)

ブラームスは19世紀を代表する作曲家の一人であり、その4つの交響曲がドイツ後期ロマン派の重要作であることは申すまでもございません。
同時期の作曲家、たとえばブルックナーのような人の作品に比べると、ブラームスの作風は古典の格調に憧れるようなところがあり、未来よりも過去に重きを置くタイプのように見えますが、実際にはそこには古さの中に新しさを発見するという感覚が溢れており、シェーンベルクが強調したように、意外な斬新さをもっていると申してもよいかもしれません。

ブラームスは自作を編曲するのが普通だったようで、4つの交響曲もそれぞれにピアノ連弾やピアノ二重奏用の編曲を残しております。
「あそびの音楽館」では、これらブラームス自身の編曲による2台ピアノのための編曲で、4つの交響曲すべてを音にして公開することを試みました。

Johannes Brahms, 1833〜1897
ただし、第1交響曲につきましては、ブラームス自身の手に成る2台ピアノのための編曲は残されておりません。そこで、この作品のみ、拙いものではございますが、Jun-Tが編曲しております。

2台ピアノによるブラームスの交響曲全集、幾分なりともお楽しみいただければ幸甚でございます。

(2013.2.5〜5.8)

 交響曲第1番 ハ短調 作品68(Symphony No.1 in C minor, Op.68) 
 交響曲第2番 ニ長調 作品73(Symphony No.2 in D major, Op.73) 
 交響曲第3番 ヘ長調 作品90(Symphony No.3 in F major, Op.90) 
 交響曲第4番 ホ短調 作品98(Symphony No.4 in E minor, Op.98) 

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲:J. ブラームス ◇編曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma