「ジークフリート」あらすじ(2) |
やがてジークフリートが帰ってきて、新しくできた剣を手に取ると、またもやへし折ってしまいます。 手のつけられない乱暴さに愚痴をこぼすミーメに向かい、ジークフリートは自分の本当の両親のことを問い質します。ごまかそうとするミーメを責めたて、ジークフリートは自分がジークムントとジークリンデの子であること、ジークムントは戦いに倒れ、ジークリンデはジークフリートを産むとまもなく世を去ったこと、父の形見の名剣「ノートゥング」の破片はミーメが隠し持っていることを聞き出します。 真相を知ったジークフリートは自分がミーメの子でなかったことを喜び、ノートゥングの破片で新しい剣を鍛えることをミーメに強要します。剣ができたら、それを携えて冒険の旅に出かけ、二度とミーメの許へは帰らないつもりなのでございます。 戻るまでに剣を鍛えておかないとひどい目にあわせるぞ、と捨て台詞を残し、再び森へ遊びに出かけるジークフリート。 ノートゥングの破片を前に、頭を抱えるミーメ。というのも、ミーメの鍛冶屋としての技術を総動員しても、この破片を鍛えることは不可能だからでございました。
ミーメが悩んでいるところへ、さすらい人が訪れます。これはヴォータンの仮の姿でございまして、ジークムントを救世の英雄に仕立てる計画の挫折以来、ヴォータンはさすらい人に身をやつして世界を放浪し、この世の成り行きを見つめているのでございました。
ジークフリートが戻ってきて、剣ができていないのに業を煮やし、とうとう自分で鍛えるといって作業にかかります。 |
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◇「ニーベルングの指環」に戻ります◇ | |
◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様 |