■■ 世界中の子供達へ ■■

世界の人口増加問題が、年々深刻化を増していることを知った。過去45年間で世界の人口が2倍に増加しているとのことだ。今のまま、増加の曲線を辿れば2000年には62億、2050年頃には98億人までになると予測されている。
当然それに伴う様々な反動も予測されている。飢え、病気、失業者の増加、環境破壊、教育の欠如、戦争・・・。
人口の数値だけでなく、細かい点までクローズアップしてみると、増加してゆく総人口に対して、子供の人口が年々減少していることに気付く。特に先進国では平均寿命がどんどん上がり、子供の出生率が逆に低下している。医療技術の進歩、環境ホルモン、世代交代の滞り・・・、ここでも様々な理由が挙げられる。一方、発展途上国(特にアフリカ)では、生まれて来た子供達の5歳までの生存率が下降し続けているという。それも運命だと言う人もいるだろう。そう、間違いなく運命なのだろう。ただし、それは「神」から与えられたものなどではなく、今世界中で「大人」として生きている全ての人々が与えた悲しい運命なのだろう。
今日まで、世界中の至る所で平和が唱えられてきた。この国でもアフリカの難民キャンプで餓死してゆく子供や、風土病に苦しむ子供達の姿を伝える映像が日々、食卓のテレビに届けられる。老人達は、その映像を見て飢えに苦しむ子供達に同情し、涙を流す。そして自国の子供達を贅沢だと嘆きながら、自分達は平気でステーキにむさぼりついている。そんな人間ばかりなんだ。
乾いた大地に生まれ、貧困に嘆き、病気に悲しみながら今日を生きる君よ。君は、衣 食 住を希望の光として掲げ、決して諦める事なく、命がある限り、その光を追い続けて生きてほしい。この国も、かつては焼け跡の上から同じ光を掲げて歩き出し、夢を叶えて来たんだ。君達だって必ず出来るはずさ。