(前奏曲。太古のラインの河底。3人のラインの乙女たちが楽しげに泳いでいる)
●ラインの乙女たち●
気ままに泳いで暮らすのは楽しくていいんだけど、こう平和が続くと退屈よね〜〜〜。
なんか面白いことないかしら?
(岩陰からアルベリヒが現れる)
●アルベリヒ●
おい、そこのきれいな娘さんたち!
おれとお茶でも飲みに行かないか?^^
●ラインの乙女たち●
なんか変なオヤジが来たよ!
ヒマだから、ちょっとからかって遊びましょう!w
●ヴォークリンデ●
オジサン、私たちになんか用?
●アルベリヒ●
あんたたちのきれいな姿を見ていたら、おれもう辛抱たまらなくなったんだよ^^
あんた、おれと付き合ってくれないか?
●ヴォークリンデ●
付き合ってもいいんだけどさぁ…
私面食いだから、オジサンみたいなみっともない人お呼びじゃないのよね〜〜〜(^O^)/~~~
●アルベリヒ●
なんて女だ!人を外見だけで判断するのか?
そりゃおれはイケメンとはいえないかもしれないが…(>_<)
●ヴェルグンデ●
そんなに落ち込むことないわよ、オジサン!^^
私はどっちかっつーと、内面重視だから^^
●アルベリヒ●
おお、心優しいお嬢さん!\(^o^)/
おれのこの、愛情に溢れた胸のうちをとっくりと見てくれないか!^^
●ヴェルグンデ●
ん〜〜〜、たしかに愛に溢れてるわね〜〜〜^^
でも、純愛っていうより、単なるエロじゃない?w
きゃははっ、この変態エロオヤジ!(^O^)/~~~
●アルベリヒ●
な、なんだと!このおれを変態扱いするのか?
ひどい侮辱だ!(>_<)
●フロースヒルデ●
まあまあ、そんなに怒らないの^^
姉さんたちには人を見る目がないんだから、ね?
ここにまだひとり、女の子ならいるじゃない!
諦めないで、アタックしてみれば?^^
●アルベリヒ●
いい子だな、おれを慰めてくれるのか?
おまえたちがひとりでなくてよかったよ。
3人もいれば、ひとりくらいおれを気に入ってくれる子がいてもおかしくないからなぁ^^
●フロースヒルデ●
あなたの良さがわからないなんて、姉さんたちはほんとに馬鹿だわ!
こっちへいらっしゃい、素敵なオジサン!
●アルベリヒ●
いや〜〜〜〜、生きててよかった!\(^o^)/
●フロースヒルデ●
あなたのそのヒキガエルみたいな肌、とってもダンディ!
カラスみたいなしゃがれ声、とってもセクシーよ!
●アルベリヒ●
…それ、褒めてるのか?
●フロースヒルデ●
ごわごわのタワシみたいな体毛、とってもチャーミング!
●アルベリヒ●
…おい、おれをからかってるだろ?
●フロースヒルデ●
きゃははっ、バレた?\(^o^)/
あんたみたいな化け物をまともに相手にする女の子、いるわけないじゃん!(^O^)/~~~
●アルベリヒ●
貴様ら、みんなしておれを馬鹿にしやがって…!<`ヘ´>
許さん、こうなったら力ずくで、せめてひとりだけでもモノにしてやるぞ!
(アルベリヒは滑ったり転んだりしながら激しい勢いで乙女たちを追いかけ回す。乙女たちははしゃぎながらすいすいと逃げ回る)
●アルベリヒ●
くそっ、すばしこいやつらめ!
(上の方から光が射し、岩の上の黄金が輝く)
●アルベリヒ●
なんだ、あの光は…?
●ラインの乙女たち●
あれを知らないなんて、呆れた田舎者ね〜〜〜w
あれこそはラインの黄金、いまは眠っているけれど、あの黄金で作った指環を持つ者は、世界を支配する力を与えられるのよ!
●アルベリヒ●
世界を支配する力だと?
●ラインの乙女たち●
残念だけど、あんたには無理ね(^O^)
だって、黄金から指環を作れるのは、愛を断念した者だけなんだから。
あんたみたいな女狂いのエロオヤジには、愛を諦めるなんて死んだって無理よねえ?
きゃははっ!(^O^)
●アルベリヒ●
寄ってたかって、そこまでおれを愚弄するか!(怒)
貴様らがそのつもりなら、おれも男だ、見ているがいい!
とことん侮辱されて、おれはもう女の愛情への期待も失せた。
愛など投げ捨てて、世界を支配し、貴様らを見下してくれる!
(アルベリヒ、岩によじ登り、ラインの黄金を奪い取る)
●ラインの乙女たち●
大変だわ、あの化け物が黄金を盗んでしまった!
どうすればいいの?(>_<)
●アルベリヒ●
わはははは、泣け、叫べ!黄金はおれのものだ!
(アルベリヒ、黄金を持ってすばやく立ち去る。嘆き悲しむラインの乙女たち)