サティ/ゴシック舞曲集 (Erik Satie : Danses Gothiques) |
サティは1893年の1月から、生涯唯一と思われる恋愛を経験しました。相手は画家のスザンヌ・ヴァラドンで、この関係はおよそ半年間続きました。 しかしながら、一途だったサティとは異なり、ヴァラドンには数多くのボーイ・フレンドがおり、並行していろいろな男性との関係を楽しんでおりました。交際を始めてしばらくすると、サティも自分が彼女にとって「パートタイムの恋人」であることを認識いたします。 「ゴシック舞曲集」は、ヴァラドンとの関係に苦悩するサティが、心の平穏を求めて書いたものとされております。
曲名は「舞曲集」ですが、実質はひとつの曲が便宜上9つの曲に書き分けられたように見えます。すべての曲がゆっくりしたテンポ(Très lent)をとるだけでなく、使用された楽想も共通しており、そもそも全曲連続演奏されることを念頭に置いた書き方であろうと考えられます。
第1曲:大いなる苦悩のために(À l'occasion d'une grande peine.) また、全曲に対する副題として「わが魂の大いなるしずけさと堅固な平安のための9日間の祈祷、崇拝と聖歌隊的協賛」と記されております。
(2024.5.23〜5.31/Jun-T) | |
ゴシック舞曲集・全曲連続再生 | |
第1曲 | |
第2曲・第3曲 | |
第4曲 | |
第5曲 | |
第6曲・第7曲・第8曲・第9曲 | |
◇「サティ/ピアノ作品集」に戻ります◇ | |
◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma |