ハイドン/交響曲第88番 ト長調「V字」
(Haydn : Symphony No.88 in G major, "The Letter V")

100曲を超える交響曲を作曲し、古典派の主要ジャンルとしての交響曲形式を完成させたハイドンは、18世紀末には世界最大の作曲家としての評価を一身に集めておりました。交響曲第88番はそうした時期である1787年に書かれた作品で、「V字」というニックネームでも親しまれております。
エステルハージ家の楽団のヴァイオリン奏者、ヨハン・ペーター・トストが楽団をやめて独立することになり、その餞別としてハイドンは2曲の交響曲をトストのために書きました。第88番と第89番がそれで、この2曲は「トスト交響曲」とも称されていますが、幾分やっつけ仕事的な第89番に比べて第88番は非常に出来がよく、今日では第88番のみが演奏されております。
ニックネームの「V字」と申しますのは、出版の際に便宜的にアルファベットの「V」がこの作品に割り当てられたことによるもので、曲の内容とは一切関係ございません。

編曲はウルリヒ(Hugo Ulrich;1822〜1872)という人の手になるもので、四手のピアノ連弾のためにアレンジされております。
ピアノで演奏された交響曲第88番、お楽しみいただければ幸甚でございます。


交響曲第88番ト長調「V字」・全曲連続再生 

第1楽章/アダージョ ― アレグロ(I. Adagio - Allegro) 
第2楽章/ラルゴ(II. Largo) 
第3楽章/メヌエット:アレグレット(III. Menuetto : Allegretto) 
第4楽章/アレグロ・コン・スピリート(IV. Allegro con spirito) 
(2018.5.30〜6.6)

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲:H. ウルリヒ ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma