ハイドン/交響曲第44番 ホ短調「悲しみ」
(Haydn : Symphony No.44 in E minor, "Mourning")

この交響曲が作曲されたのは1771年頃、ハイドン30歳代の終わりと推察されます。この時期はハイドンの「シュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)時代」といわれ、ある意味ハイドンの交響曲創作の上でもっとも実験的な期間とも考えられております。
第44番の交響曲は、同じ頃作曲された第45番「告別」ほど有名ではございませんが、この時代の交響曲としては極めて珍しいホ短調という調性をもち、メヌエット楽章を第2楽章に配置するなど、まさに「シュトルム・ウント・ドランク時代」にふさわしい相貌を備えております。
この曲の第3楽章には、ハイドン自身が「自分の葬儀にはこの楽章を演奏してほしい」と語ったほど愛着があったらしく、1809年の葬儀後のハイドン追悼式ではこのアダージョが演奏されました。

ピアノ連弾用の編曲はちょっと見当たりませんでしたので、やむをえずJun-Tが編曲いたしました。
ピアノで演奏された交響曲第44番、お楽しみいただければ幸甚でございます。


交響曲第44番ホ短調「悲しみ」・全曲連続再生 

第1楽章/アレグロ・コン・ブリオ(I. Allegro con brio) 
第2楽章/メヌエット:アレグレット(II. Menuetto : Allegretto) 
第3楽章/アダージョ(III. Adagio) 
第4楽章/プレスト(IV. Finale : Presto) 
(2018.6.19〜6.25)

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma