ハイドン/交響曲第39番 ト短調
(Haydn : Symphony No.39 in G minor)

ハイドンがこの作品を作曲したのは1760年代の後半とされております。大雑把に申して、1765〜68年頃の作と考えられているようでございます。
1768年近辺には、ハイドンの作品としても珍しい短調交響曲が集中的に書かれておりますが、この曲もそのひとつといえそうでございます。
この交響曲はト短調という調性、ホルン4本の使用などという特徴から、モーツァルトの第25番交響曲に影響を与えたと考えられております。
全曲は4楽章で構成され、メヌエットを除くすべての楽章がソナタ形式で書かれております。とりわけ、第1楽章の唐突なゲネラルパウゼの挿入や展開部の対位法的手法、終楽章の大きく跳躍する音程など、当時としては聴衆に相当に強いインパクトを与える音楽だったのではないでしょうか。
この時期のハイドンの短調交響曲の中でも、突出して暗い情熱を秘めた作品と申してよろしいかもしれません。

ピアノ連弾用の編曲はちょっと見当たりませんでしたので、やむをえずJun-Tが編曲いたしました。
ピアノで演奏された交響曲第39番、お楽しみいただければ幸甚でございます。


交響曲第39番ト短調・全曲連続再生 

第1楽章/アレグロ・アッサイ(I. Allegro assai) 
第2楽章/アンダンテ(II. Andante) 
第3楽章/メヌエット(III. Menuetto) 
第4楽章/フィナーレ:アレグロ・ディ・モルト(IV. Finale : Allegro di molto) 
(2020.7.4〜7.7)

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma