ハイドン/交響曲第13番 ニ長調
(Haydn : Symphony No.13 in D major)

30歳を過ぎてハイドンの書法が次第に充実してきた1763年の作でございます。
当時としてはかなりの大編成、フルート1、オーボエ2、ファゴット1、ホルン4、弦楽五部にティンパニも入る古典派の標準装備に近いオーケストレーションが施されております(ただし、ティンパニのパートはハイドンの自筆譜にはないそうです)。また、第2楽章にはチェロの独奏があり、終楽章の第1主題は「ジュピター音型」で始まるという、なかなかに興味深い特徴をもった交響曲と申せましょう。
第1楽章と第4楽章は、当時としてはなかなかに壮大なスケール感をもっていると思われます。とりわけ、終楽章は「ジュピター音型」を中心として対位法的な書法が目立ち、後年のモーツァルトの「ジュピター交響曲」の遠いご先祖様、という趣もございます。

ピアノ連弾用の編曲はちょっと見当たりませんでしたので、やむをえずJun-Tが編曲いたしました。
ピアノで演奏された交響曲第13番、お楽しみいただければ幸甚でございます。


交響曲第13番ニ長調・全曲連続再生 

第1楽章/アレグロ・モルト(I. Allegro molto) 
第2楽章/アダージョ・カンタービレ(II. Adagio cantabile) 
第3楽章/メヌエット(III. Menuetto) 
第4楽章/アレグロ・モルト(IV. Finale : Allegro mplto) 
(2018.7.9〜7.12)

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma