フランク/大オルガンのための6作品 (C. Franck : 6 Pièces pour grande orgue) |
よく知られておりますように、フランクは大器晩成型の人でした。1842年、20歳のときのデビュー作「3つのピアノ三重奏曲」で注目を集め、リストにも評価されながら、その後はぱっとしない時期が続き、デビューから10年後に満を持して発表したオペラ「頑固な召使い」が失敗に終わると、フランクは作曲に見切りをつけて演奏家・教育者としての生き方に道を見出そうとします。
ピアニスト・作曲家としてスタートしたフランクにとって、オルガンは専門の楽器ではありませんでしたが、教会オルガニストになるために懸命に勉強して、30歳代にはオルガニストとしての評価も高まりました。
「大オルガンのための6作品」は1860年頃から1863年にかけて作曲されました。フランクがその真価を発揮するのは1870年代に入ってからですが、「6作品」はそれ以前のフランクの最重要作というべき地位を占めております。 「大オルガンのための6作品」は以下のような曲から成ります。
@ 幻想曲(作品16)
A 交響的大曲(作品17)
B 前奏曲、フーガ、変奏曲(作品18)
C パストラール(作品19)
D 祈り(作品20)
E フィナーレ(作品21) ここでは、この作品をピアノ二重奏、またはピアノ連弾で演奏してみました。各曲の編曲者は、以下のようになっております。 幻想曲(2台ピアノ:H. デュパルク編曲)/交響的大曲(2台ピアノ:J. グリゼ編曲)/前奏曲、フーガ、変奏曲(ピアノ連弾:A. ドゥコー編曲)/パストラール(ピアノ連弾:G. ショワネル編曲)/祈り(2台ピアノ:J. グリゼ編曲)/フィナーレ(ピアノ連弾:Jun-T編曲) ピアノで演奏された「大オルガンのための6作品」、お楽しみいただければ幸甚です。 |
幻想曲(Fantaisie, Op. 16) | ||
交響的大曲(Grande pièce symphonique, Op. 17) | ||
前奏曲、フーガ、変奏曲(Prèlude, Fugue, Variation, Op. 18) | ||
パストラール(Pastorale, Op. 19) | ||
祈り(Prière, Op. 20) | ||
フィナーレ(Finale, Op. 21) | ||
大オルガンのための6作品・全曲連続再生 | ||
◇「あそびのピアノ連弾」に戻ります◇ | |
◇編曲:H. デュパルク/J. グリゼ/他 ◇編曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma | |