ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
(Antonín Dvořák : Symphony No.9 in E minor Op.95 "From The New World")

1892年の9月、ナショナル音楽院の経営者サーバー夫人の招聘を受けて渡米したドヴォルザークは、1895年の4月までニューヨークで教鞭を執りました。このおよそ3年にわたるアメリカ時代に生み出された作品の中でもっとも有名なものといえば、やはり交響曲第9番「新世界より」ということになりましょう。

作曲は1893年の1月から5月にかけて行われ、その年の12月にジムロック社から「交響曲第5番」として出版されておりますが、このとき滞米中のドヴォルザークに代わって、ブラームスが自ら名乗り出て出版譜の校正を担当したということでございます。
曲名の「新世界より」というのは、ドヴォルザーク自身の命名でございます。「新世界」ではなく「新世界より」というのが微妙なところでございまして、これは「新世界アメリカを音楽的に表現した」というよりは「異郷から故郷ボヘミアに宛てた便り」という意味合いであろうと存じます。実際、この曲の中にはアメリカ音楽の要素も含まれてはおりますが、快活さの中にもドヴォルザークらしい望郷の念が仄見える気がいたします。

全曲は4つの楽章から成り、全般的には伝統的な交響曲の形式に従っておりますが、第2楽章以降には先行楽章の要素が再現され、特に第4楽章ではそれまでのすべての楽章の動機が回帰して、一種の循環形式のような書法に拠っているのが大きな特徴かと存じます。
手堅いながらも融通無碍の手腕が発揮され、円熟したドヴォルザークの作曲技法が冴えわたる曲ですが、それよりもなによりも、どの楽章も印象的な旋律、リズム、ハーモニーに満ちているのがこの曲の最大の強味でございましょう。ことに両端楽章の主要主題のカッコよさは無比と申しても過言ではございません^^

この曲のピアノ連弾版はドヴォルザーク自身のアレンジによるものでございますので、私の下手な編曲とは異なり、安心してお聴きいただけると存じます。ただし、ごく一部分ではございますが、少しばかり私の方で手を加えておりますことをお断りしておきますm(__)m


交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」・全曲連続再生 

第1楽章/アダージョ ― アレグロ・モルト (I. Adagio - Allegro molto) 
第2楽章/ラルゴ (II. Largo) 
第3楽章/スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ (III. Scherzo : Molto vivace) 
第4楽章/アレグロ・コン・フォーコ (IV. Allegro con fuoco) 

◇あそびのピアノ連弾に戻ります◇
◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲:A. ドヴォルザーク ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma
]