ブルックナー/交響曲第2番 ハ短調 (Anton Bruckner : Symphony No.2 in C minor) |
この作品は「交響曲第2番」となっておりますが、実際には4番目の交響曲になります。ヘ短調の習作交響曲(1863年)、第1番(1866年初稿)、第0番(1869年)の3曲に次いで、1872年に作曲されたのが第2交響曲でした。
1868年にハ短調の第1交響曲が初演されたことが弾みになり、翌1869年にブルックナーはニ短調の交響曲を書き上げます。本来、第2番になるはずのこの曲は、ウィーン・フィルの指揮者デッソフの否定的な意見に自信を失った作曲者によって封印されてしまいました。
第2交響曲は、どちらかといえば目立たない存在のようですが、ブルックナーの交響曲系列では、初めてブルックナーらしさが全面的に表れた作品として、かなり重要な作品ではないかと思われます。
ここで取り上げておりますピアノ連弾用の編曲は、ジンガー(Otto Singer II, 1863〜1931)の手に成るものでございます。 |
(2021.5.5〜5.18) |
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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集様 | |
◇編 曲:O. ジンガー ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma |