ブログという名の雑記
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・2019/10/13

プロバイダを変えたら今までのブログが消えてしまいました。

インスト時代から15年間書き留めていたものなので残念な気もしますが、
「永遠に残らない」という事を知り少しほっとしている自分もいます。

感じたもの考えたものを過不足なく、なるべく人に不快感を与えずに伝わる文章にしようと、
書いては毎回何度も読み返し納得いくまで手直していたのですが、
“永遠に残ってしまうもの”という脅迫観念がどこかにあったからなのかもしれません。

しかし、こんなにもあっさりとなくなってしまう、かつてあった幾多のネットサービスも、
ここだってどうなるかわからない、なくなってほしくないけど、
物理的なものと同じくらい、インターネットの記録というのも儚いものなのかもしれません。

そうは言っても表現者の端くれ、備忘録ではあっても何かしらは書き留めておきたく、
どこかでまた始めたいと思っていますが、とりあえずはこの場所で。


歌の技術も、ギターの音色も、プロのレベルにはまだまだ及ばないけれど、あの頃目指した
「とりえずここまでは、なんとか!」という所までは来れた気がしていて、
すこし楽になったような気がしています。
 
                                 
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・2020/02/18

「せたがやバンドバトル・決勝大会」で世田谷区民会館という1000人規模のステージに立たせて頂きました。
ドラムサポートにダッシュ氏を迎える機会にもなり、
何も言う事はないと思っていたのですが、人間とは欲深いもので
入賞を逃す形で終わっった今は悔しい気持ちの方が大きく残ってしまっています。

予選の緊張感や通過時の嬉しさはこういった大会でないとなかなか味わえない
とても貴重な経験になりましたし、大きな会場になればなるほど芯のある音の
重要性を勉強させてもらいました。


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・2020/04/18

大変な状況が続いている中、自分にできることはこれくらい。
比べてはいけないけれど2011年の時は本当に何もできなかった。
今は、なにか、は、辛うじて。
でもそれが何の役に立たないことも知っています。
自分のエンターテイメントの無力を思い知っております。

みなさん、近いうちに必ず元気でお会いしましょうね。







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・2021/04/08

ブログといって良いものか、ただの駄文。
それでも以前は月1で書いていました。
今でも何かを書き記しておきたいという衝動はあります。
あるけどなんとなく我慢しています。
書くよりも音に込めてみようと。
その甲斐あってか少しだけ、以前より少しだけ人に届く音が出せるようになってきた気がしています。

僕は何かを理解するとき、分解して構造を把握して分析して、
さらにそれを自分にフィットするように工夫して、
組み直してやっと人並みにできるようになるようになるのです。

なんと損な性格なのだろう。

ご機嫌いかがですか。
近所の公園では鴨が泳いでいます。


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・2022/08/25

世の中はまだまだ大変な事になっていて、みなさん個々でもきっと大変な事があって、
僕もすこしだけは大変だったりしたのですが、その甲斐もあってか以前よりもう少しだけ
「人に届く音」が出せるようになってきた実感があって、
本来はそれだけで、それ以上望む物はない筈なのですが、
音楽を演り続ける為にはその実感を数字や実績に変換していく必要があって、
そういう事について そろそろ考えていかなくてはいけないのですが、
やっぱり会場に入ると演奏するだけで精一杯なもので、どうしたものかな、などと
考えながら今日もまあまあ楽しく過ごしています。
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・2023/06/08

ここ最近は自分の演奏が人の興味を引いて、それが次の出演につながり連鎖しながら拡散していっている様な流れを感じています。
長くやっている癖に今までなかった体験なので、これを読んで頂いているみなさんには、ごくあたりまえの事なのかもしれません。
そんなあたりまえの事さえ僕は全然わからなかったわけです。

そこにあるのは人の興味や好奇心や、もっというと野心といったものになるのかもしれませんが、人それぞれの、かなり内面に秘められている部分に自分の演奏が何か触れられたのであれば、これはミュージシャンとして表現者としてとても嬉しいことです。

つまるところエンターテイメントは、
人の気持ちと気分をどうにかしていこうという世界なので、
人の気持ちと気分によって動かされていて、
人の気持ちと気分を渡り歩いていくというのは、
ある意味理にかなっているのかもしれませんね。

自分はどうしても宣伝・営業・企画といったものがうまくできないので、
できない事をできる事の中に含められる今の流れは割と気に入っています。

もちろんこれでは狙った所にダイレクトに向かう事は難しいですが、
思いもよらない所へ諫なわれてしまう、この思いもよらない事がすこし楽しいと、
今は感じられています。


                                         

岡田えくお