◇朝焼けが広がるのだから 作品61-2◇
〜ヴァイオリンとピアノのための〜
(1894年作/歌詞:ポール・ヴェルレーヌ/訳詩:藤井宏行

 朝焼けが広がるのだから、ここに夜が明けるのだから、
 長いことぼくの元を離れていたあとで、希望がまたやってきたのだから
 まるでぼくの呼びかけと探索に応えるかのように
 そしてまたこの大きな幸せをぼくのものにすることができるのだから

 ぼくは願う、あなたに導かれることを、穏やかな炎に燃える瞳で
 あなたに手を引かれることを、ああ ぼくの震える手に触れて
 ひたすら進むことを、苔むした小道であろうと
 あるいは岩や石にさえぎられた険しい道であろうと

 そして 道をゆっくりと進みながら
 ぼくは無邪気な歌を歌う、そして自分に語りかける
 きっとあの人は嫌がらずに聴いてくれるだろう
 そしてぼくにはこれ以上の天国なんて必要ないのさ

◇編曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma (2008.10.27)

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