山田 耕筰/3つの古い日本の舞曲
(Kosçak Yamada : Three Japanes Old Art-Dances)

この作品集は、山田耕筰の純粋な創作というよりも、日本古来の様式で作られた3つの曲をピアノ曲として自由に編曲したものでございます。作曲時期は明確にはわかりかねますが、ニューヨークのフッシャー社から1919年に出版されておりますので、「日本の影絵」などと同時期の作ではないかと推察されます。

山田耕筰は、3つの曲をそれぞれ異なるジャンルから選択しております。
第1曲「鶴亀」は能による曲。世の中の平和と繁栄を祈念する内容をもっております。
第2曲「京の四季」は上方端唄(かみがたはうた)。端唄とは長唄に対する曲で、三味線のための音楽です。中島棕隠(なかじま・そういん:1779〜1855)の作詞によるとされています。
第3曲「千鳥の曲」は吉沢検校(1800〜1872)が作曲した、箏と胡弓のための曲です。近世邦楽としては代表的な作品ということです。


第1曲:鶴亀(I. Crane and Tortoise) 
第2曲:京の四季(II. Four Seasons in Kyoto) 
第3曲:千鳥の曲(III. Song of the Plovers) 

3つの古い日本の舞曲・全曲連続再生 

◇あそびのエトセトラに戻ります◇
◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma