シューマン/管弦楽のための序曲集 (Schumann : Overtures for Orchestra) |
シューマンには管弦楽のための序曲を6曲残しております。これらのうち、演奏会用の単独の序曲として書かれたのは「メッシーナの花嫁」「ジュリアス・シーザー」「ヘルマンとドロテーア」の3曲で、「ゲノフェーファ」はオペラの、「マンフレッド」は劇の付随音楽の、そして「ゲーテの『ファウスト』からの情景」はオラトリオの序曲でございます。 6曲の序曲では、「マンフレッド」がもっとも有名ですが、他の曲が聴かれる機会は多いとは申せません。「メッシーナの花嫁」「ジュリアス・シーザー」はほとんど演奏されることはないようですし、「ゲーテの『ファウスト』からの情景」もオラトリオ本体が演奏されない限り、単独で舞台に上ることはまずなさそうです。こうして見ますと、シューマンの序曲は演奏頻度の面で不遇といわざるを得ません。
そこで、「あそびの音楽館」では、今年(2010年)はシューマン生誕200年ということもあり、管弦楽のために書かれたすべての序曲をピアノ連弾に編曲することにいたしました。 |
(2009.11.27〜2010.5.7) |