クラリネットとピアノのためのソナタ 変ホ長調 作品167
 (Sonate pour Clarinette avec accompaniment de Piano, Op.167)

木管楽器のための3つのソナタの第2作であるこのクラリネット・ソナタは、3曲の中ではもっとも規模の大きい作品でございます。
前後の2つのソナタ同様、自由闊達で単純素朴な筆致ながら、本格的な4楽章構成をもち、表現のスケールも他の2曲に比べてより大きいのではないかと思われます。

メロディに満ちたのびやかな第1楽章、軽快ながら典雅な第2楽章、悲歌的な第3楽章から休みなく続く急速で華麗な第4楽章と、4つの楽章はそれぞれ際立った個性に彩られております。
また、この曲には第3楽章、第4楽章に第1楽章の要素が用いられており、循環形式的な手法が採られていることも特徴のひとつと申せましょう。

(2008.5.2〜5.11)

クラリネットとピアノのためのソナタ 変ホ長調 作品167・全曲連続再生  

第1楽章/アレグレット(I. Allegretto) 
第2楽章/アレグロ・アニマート(II. Allegro animato)
第3楽章/レント ― 第4楽章/モルト・アレグロ(III. Lento - IV. Molto allegro) 

◇「木管楽器のための3つのソナタ」に戻ります◇
◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様
◇MIDIデータ作成:Jun-T  ◇録音:jimma