ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533+K.494(管弦楽版) (Piano Sonata in F major K.533+K.494 for Orchestra) |
モーツァルトの「ソナタ・アルバム1」(全音)の最初に収録されている曲でございます。 編曲に使用しましたのは、私(Jun-T)が中学生のときにピアノのレッスン用に購入した楽譜でございますが、当時はK.332やK.310が面白く、この曲にはなんの興味ももっておりませんでした。 ところが、大学時代のある日、マリア・ジョアン・ピレシュ(マリア・ジョアオ・ピリス)の演奏でこの曲を聴いてたいへん感銘を受けまして、それ以来モーツァルトのピアノ・ソナタといえばまずこの曲が思い浮かぶほどに惚れ込んでしまいました。 最初の2つの楽章がK.533、終楽章がK.494と、なんだかツギハギみたいな曲でございますが、全曲通して聴いてもそんな不自然さはいっこうに感じられず、円熟期のモーツァルトらしい古典的な端正さ、ロマンティックな表情、対位法的な立体感が三位一体となった傑作だと、個人的には思えてなりません。
今回、新しい音源を購入したこともあり、また、いつも管弦楽作品をピアノ連弾にアレンジしてばかりおりますので、たまには逆もやってみようということで、この曲のオーケストレーションを思い立ちました。
編成は、小規模な1管編成の管弦楽といたしました。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット各1、ホルン2、それに弦楽合奏でございます。 ※曲はすべてMP3でお楽しみいただけます。 |
第1楽章/アレグロ K.533 (I. Allegro K.533) | |
◇あそびの管弦楽に戻ります◇ | |
◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様 | |
◇編 曲:Jun-T ◇MIDIデータ作成・録 音:jimma |