モンテヴェルディ/歌劇「ポッペアの戴冠」からシンフォニア (Monteverdi : Sinfonie from L'Incoronazione di Poppea) |
今年(2013年)の7月に、期待していたサマーセールが始まったので、予定通りWallander Instrumentsの物理モデリングによる木管と金管の音源WIVIを購入しました。 これを使って何をやろうかと考えているときに、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」と「聖母マリアの夕べの祈り」の楽譜が届いたので、編成が小さく楽譜も2ページしかない「ポッペアの戴冠」の冒頭のCanzona(のちの序曲のようなものでしょう)をやってみることにしました。 ほかにもモーツァルトの木管のためのセレナードなども考えましたが、最初はとにかくWIVIの音を鳴らしてみようということで、「ポッペアの戴冠」となりました。最初からfpなんか出てこられてもどうしたらいいか分かりませんからね。
まずWIVIのいいところは、収録されている楽器の数が多いことです。
WIVIでの現在の問題は、マニュアルがひどく分かりづらい上に、日本語のマニュアルに間違いがあって、そのために余計な時間をとられてしまうことです。WIVIが使いこなせるようになるのはずっと先のことになりそうです。 |
ルネサンス期からバロック期にかけて活躍した巨匠と言われるモンテヴェルディの曲は、結局楽譜を買った「ポッペア」と「聖母マリア」の中の「マニフィカト」の2つしか聴く機会がありませんでした。 学生の頃、Jun-Tのところで聴いた「マニフィカト」で、初めてモンテヴェルディという作曲家を知りました。「マニフィカト」の最初の合唱は圧倒的ですね。一度聴いたら忘れられません。 その後オペラやオラトリオばかり探していたときに「ポッペアの戴冠」を聴きました。この曲は楽譜が完全に残っているわけではなくて、そのとき聴いたものも、指揮者の名前は忘れましたが、指揮者自身がオーケストレーションをしたものだったと思います。 |
今回、私が使いましたのはダンディが編曲した楽譜です。
ダンディの楽譜にソルディーノの指定があるので、「第1幕のシンフォニア」には数年前に買ったKirk HunterのConcert Stringsのソルディーノを使いました。この音源を買ったときにソルディーノの音を出してみて、わりとそれっぽく聴こえたので。
Kirk Hunterの音源にはかなり期待していたのに、弦・木管・金管のうち、結局使ったことがあるのはソロを除く弦だけでした。TVECという技術を売りにしているようですが、これがどういうものか私は知りません。
3曲目は、ダンディの楽譜で最後のごく短いシンフォニアです。「ポッペアの戴冠」は、モンテヴェルディ最後のオペラにして最高傑作のひとつとも言われているので、声の入った部分にいい曲があると思われますが、現状では出来ません。 |
カンツォーナ(Canzona o Sinfonia) | |
第1幕のシンフォニア(Sinfonia, ActI) | |
第3幕のシンフォニア(Sinfonia, ActIII) | |
歌劇「ポッペアの戴冠」からシンフォニア・全曲連続再生 | |
◇あそびの管弦楽に戻ります◇ | |
◇背景画像提供:「自然いっぱいの素材集」様 | |
◇MIDIデータ作成・録 音:jimma |