コジェルフ/交響曲ト短調 作品22-3
(Leopold Antonín Koželuh : Symphony in G minor, Op.22-3)

コジェルフは、ボヘミアで生まれてウィーンで活躍した作曲家で、生前はハイドンやモーツァルトと肩を並べるほど大きい存在であったようです。
このト短調の交響曲は、1787年に3つの交響曲として出版された曲集の中の3番目の曲です。その昔Jun-Tのところでこの交響曲を初めて聴いて、悪くないなぁという印象があったので、2〜3年前に楽譜を手に入れました。
手持ちの事典によれば、この交響曲には、モーツァルトの交響曲第25番ト短調の影響がみられると書いてあります。コジェルフの交響曲の作曲年がわからないので何とも言えませんけれども、この曲の出版年にはモーツァルトは第38番のプラハまで完成していますので、あるいはそういうこともあったかも知れません。
この交響曲は、急・緩・急の3楽章形式で、編成も2オーボエ、2ファゴット、2ホルンと弦五部と大きくありません。
いつものようにWIVIの管とVIの弦を使う予定で、まず弦から始めてみたのでしたが、これがちっとも面白くないのです。以前は、パートごとに音を出しているときは何かヒドい音だなぁと思いながらやっておりましたが、コジェルフの1楽章では、弦5部が出揃ってもちょっと聴くに堪えないような音なんですね。これではとても続けられないと3ヶ月ほど放置していました。
そこで気分を変えて、室内楽でもやっていればよかったと今では思いますが、その気力もありませんでした。そうするとやることがなくなってしまうので、せっかく始めたものだし気を取り直して、これまた頭の痛くなるWIVIの管を加えました。

こんな面白くも何ともないことに多くの手間と時間を費やすというのは、愚かなことだとつくづく思います。


交響曲ト短調 作品22-3・全曲連続再生 

第1楽章:アレグロ(I. Allegro) 
第2楽章:アダージョ(II. Adagio) 
第3楽章:プレスト(III. Presto) 

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◇背景画像提供:「自然いっぱいの素材集」
◇MIDIデータ作成・録 音:jimma