瀧 廉太郎/幼稚園唱歌集
(Rentaro Taki : Songs for Kindergartners)

「幼稚園唱歌」は、東京女子高等師範学校の教授だった東基吉の依頼により、幼児のための口語の歌詞に作曲された20曲の唱歌から成っております。
幼児のための唱歌でありながら、歌詞は堅苦しい文語体で書かれることが普通だった当時、親しみ深い口語で書かれたこの曲集は、まさに画期的な幼児音楽でございました。
作曲を依頼されたのは瀧廉太郎と鈴木毅一(1878〜1925)の二人でございますが、瀧は20曲中17曲を作曲しており、この「幼稚園唱歌」は、ほぼ瀧の曲集と申してもよろしいかと思われます。
歌詞は大部分を東基吉の夫人くめ(1877〜1969)が担当しておりますが、瀧自身の作詞したものも4曲ございます。
曲集の出版は1901年、瀧廉太郎は22歳でございました。

どの曲もごくシンプルな旋律に、これまたシンプルな伴奏が付けられておりますが、さすがに瀧廉太郎の作だけあって、今日まで歌い継がれているものもいくつもございます。
私個人としましては、知らない曲が大多数でございますが、「水あそび」や「お正月」などは子供の頃から耳にしておりまして、懐かしい感じがいたします^^

「あそびの音楽館」版「幼稚園唱歌」では、瀧廉太郎作の全曲を、フルートとハープという編成でやってみたいと思います。そのため、声楽の部分に多少のアレンジを加えておりますことを、あらかじめご了承願います。
また、原曲の伴奏は前奏や間奏もなく、和声の骨組みと簡単なリズムが記載されているだけでございます。そこで、前奏や間奏はJun-Tがテキトーに作りましたが、和声やリズムにつきましては、原曲の持ち味を生かすため、できるだけそのまま生かすことにしております。ただし、曲によりましては、Jun-Tが個人的な趣味で、こっそり手を加えている場合もございますm(__)m

歌詞につきましては、著作権の消滅していないものが大多数でございますため、瀧自身の作詞を除き掲載できないことをご了承くださいm(__)m

(追記)
本日、「幼稚園唱歌集」全曲を完結いたしました。
当初の計画と異なり、「伴奏の和声やリズムはできるだけ原曲に従う」という方針は最初の方で早くも崩れ去り、和声もリズムもJun-Tの好き勝手に改竄しまくりましたことを、ここにお詫び申し上げますm(__)m (2006年10月25日)

(追記)
「幼稚園唱歌集」のうち瀧廉太郎が17曲作曲したというのは、どうも間違いのようです。「お池の蛙」は原曲が外国の曲として別にあり、瀧廉太郎はそれを編曲したというのが真相らしいです。 (2010年6月25日)


   「幼稚園唱歌集」全曲連続再生 

   ほうほけきょ (Ho-Hokekyo)  作詞/瀧 廉太郎
   ひばりはうたひ (Hibari-Wa-Utai)  作詞/東 くめ
   鯉幟 (Koi-Nobori)  作詞/東 くめ
   海のうへ (Umi-No-Ue)  作詞/東 くめ
   桃太郎 (Momo-Taro)  作詞/瀧 廉太郎
   お池の蛙 (Oike-No-Kaeru)  作詞/東 くめ
   夕立 (Yu-Dachi)  作詞/東 くめ
   かちかち山 (Kachi-Kachi-Yama)  作詞/東 くめ
   水あそび (Mizu-Asobi)  作詞/瀧 廉太郎
   鳩ぽっぽ (Hato-Poppo)  作詞/東 くめ
   菊 (Kiku)  作詞/東 くめ
   雁 (Gan)  作詞/瀧 廉太郎
   軍ごっこ (Ikusa-Gokko)  作詞/東 くめ
   雀 (Suzume)  作詞/佐々木 信綱
   雪やこんこん (Yuki-Ya-Kon-Kon)  作詞/東 くめ
   お正月 (Oshogatsu)  作詞/東 くめ
   さよなら (Sayonara)  作詞/東 くめ

◇「瀧廉太郎作品集」に戻ります◇
◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma