ハイドン/交響曲第26番 二短調「哀歌」
(Haydn : Symphony No.26 in D minor,"Lamentatione")

この交響曲は1768年頃、すなわちハイドンが30歳代の半ばに達した時期に書かれたもののようでございます。第1楽章と第2楽章に、グレゴリオ聖歌の受難の旋律が引用され、それが「哀歌」というニックネームの由来となっております。
シンコペーションを多用した第1楽章の第1主題はちょっとモーツァルトのト短調の第25交響曲を思い起こさせます。
この交響曲は形の上では3楽章構成ですが、最終楽章が通常の快速楽章ではなくメヌエットとなっておりますため、本来は第49交響曲「受難」に続ける意図があったのではないかという説もございます。ただ、ハイドンには他にもメヌエットで終わる交響曲が数曲ございますので、作曲者としてはこれで完成のつもりだったのかも存じませんが。

ピアノ連弾用の編曲はちょっと見当たりませんでしたので、やむをえずJun-Tが編曲いたしました。
ピアノで演奏された交響曲第26番、お楽しみいただければ幸甚でございます。


交響曲第26番ニ短調「哀歌」・全曲連続再生 

第1楽章/アレグロ・アッサイ・コン・スピリート(I. Allegro assai con spirito) 
第2楽章/アダージョ(II. Adagio) 
第3楽章/メヌエット(III. Menuetto) 
(2018.9.10〜9.22)

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma