歌劇「ファウスト」のバレエ音楽 (Ballet Music from Faust) |
歌劇「ファウスト」はフランスでは「マルガレーテ」ともいわれており、グノーの代表作ということになっております。たしかにこのオペラによって、それまでぱっとしなかったグノーの名前が燦然と輝くようになりましたのは疑いようのない事実でございます。 しかしながら、どうやらグノーの本領はこのようなスペクタクルでなく、より親密で叙情的な方面にあったのではないかという評価もございます。つまり「ファウスト」の成功によって、グノー自身自分にもっともふさわしい方向性を見失ってしまったのではないか、という考え方でございますね。 それはともかく、「ファウスト」のバレエ音楽は、オペラ全体から切り離された単独の管弦楽曲としてもコンサートのレパートリーに残っております。古今のバレエ音楽の傑作のひとつ、とは申せそうにもございませんが、軽い気持ちで楽しむには悪くない音楽ではないでしょうか。 この曲は、jimmaの強い要望がございまして、連弾化する運びとなりました。お茶でも飲みながら気楽に聴いていただければ幸いでございます。 |