前奏曲集・第2巻
(Préludes, Livre II)

1910年の初めに書き上げられた「第1巻」から間を置いて、1911年末に書き始め、1913年初めに完成。短期間に集中して書かれた「第1巻」に比べ、「第2巻」は創作期間がかなり長期にわたっております。

この巻では作曲技法にさまざまな新機軸が取り入れられ、記譜においても3段譜がデフォルトとなっており、より新しい音楽を創造しようとするドビュッシーの意気込みが伝わってまいります。
それだけに、聴きやすさ・親しみやすさの点では「第1巻」に一歩を譲ると申さねばなりませんが、曲集全体の表現の幅や充実度には「第1巻」を凌ぐものがございます。

「第1巻」同様、各曲の曲名は曲の最後に控え目に書き込まれております。

(2021.8.4〜8.11)

前奏曲集・第2巻/全曲連続再生 

第1曲:霧(I. Brouillards) 
第2曲:枯葉(II. Feuilles mortes) 
第3曲:ヴィーノの門(III. La puerta del Vino) 
第4曲:妖精たちはあでやかな踊り子 
    (IV. Les fées sont d'exquises danseuses)
第5曲:ヒース(V. Bruyères) 
第6曲:変わり者のラヴィーヌ将軍(VI. General Lavine - eccentric -) 
第7曲:月の光が降りそそぐ謁見のテラス 
    (VII. La terrasse des audiences du clair de lune)
第8曲:水の精(VIII. Ondine) 
第9曲:ピクウィック卿を讃えて 
    (IX. Hommage à S. Pickwick Esq. P. P. M. P. C.)
第10曲:カノープ(X. Canope) 
第11曲:交代する3度(XI. Les tierces alternées) 
第12曲:花火(XII. Feux d'artifice) 

◇「ドビュッシー/ピアノ作品集」に戻ります◇
◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様
◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma