ブクステフーデ/鍵盤楽器のための組曲集
(Dieterich Buxtehude : Suites for a Keyboad)

ブクステフーデはゲーゼ(Niels Wilhelm Gade;1817〜1890)、ニールセン(Carl August Nielsen;1865〜1931)などとともに、世界的に知られるデンマーク出身の作曲家のひとりです。

ブクステフーデは1660年にデンマークのヘルセンゲアの聖マリア教会、1668年からは神聖ローマ帝国(現ドイツ)のリューベックの聖母マリア教会のオルガニストに就任しました。儀式のためのオルガニストとしての仕事の他に、ブクステフーデは一般市民を対象とした無料の定期演奏会(アーベントムジーク)に力を注ぎ、この演奏会がこの作曲家の名を各地に広めました。
ちなみに、晩年になって後継者を探していたブクステフーデの求めに応じ、1703年には18歳のヘンデルが、1705年には20歳のバッハがリューベックを訪れましたが、条件が合わずにこの話は霧散したということです。

ブクステフーデには鍵盤のための組曲が20曲あまりございます。後年のバッハの組曲などに較べると全般的にシンプルな音楽ではございますが、この作曲家独特のほの暗い北欧的でファンタジックな雰囲気は、たしかに感じられるのではなかろうかと存じます。


組曲ハ長調 BuxWV.227(Suite in C major, BuxWV.227) 
  第1楽章:アルマンド(I. Allemanda) 
  第2楽章:クーラント(II. Courent) 
  第3楽章:サラバンド(III. Saraband) 
  第4楽章:ジーグ(IV. Gigue) 
  ◆組曲ハ長調 BuxWV.227・全曲連続再生 
組曲ニ短調 BuxWV.233(Suite in D minor, BuxWV.233) 
  第1楽章:愛のアルマンド(I. Allemanda d'Amour) 
  第2楽章:クーラント(II. Courent) 
  第3楽章:愛のサラバンド(III. Sarabande d'Amour) 
  第4楽章:サラバンド(IV. Sarabande) 
  第5楽章:ジーグ(V. Gigue) 
  ◆組曲ニ短調 BuxWV.233・全曲連続再生 
組曲ホ短調 BuxWV.235(Suite in E minor, BuxWV.235) 
  第1楽章:アルマンド(I. Allemanda) 
  第2楽章:クーラント(II. Courent) 
  第3楽章:サラバンド(III. Saraband) 
  第4楽章:ジーグ(IV. Gigue) 
  ◆組曲ホ短調 BuxWV.235・全曲連続再生 
組曲ホ短調 BuxWV.236(Suite in E minor, BuxWV.236) 
  第1楽章:アルマンド(I. Allemanda) 
  第2楽章:クーラント(II. Courent) 
  第3楽章:サラバンド(III. Saraband) 
  第4楽章:ジーグ(IV. Gigue) 
  ◆組曲ホ短調 BuxWV.236・全曲連続再生 

◇あそびのエトセトラに戻ります◇
◇MIDIデータ作成:Jun-T  ◇録 音:jimma