ブラームス/弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調 作品88 (Johannes Brahms : String Quintet No.1 in F major, Op.88) |
ブラームスが創作的生涯のすべての時期にわたって作り続けたジャンルは、歌曲と室内楽曲でございます。とりわけ室内楽曲については、19世紀後半というロマン派の時代においては、それに力を傾注した大作曲家はかなり限られておりますので、この分野でブラームスは最大の作曲家と申してもよろしいでしょう。
1882年の6月に完成した弦楽五重奏曲第1番は、実はブラームスにとって2番目の弦楽五重奏曲でございます。最初のものは20年前の1862年に書かれたヘ短調の作品ですが、これは演奏効果の点で気に入らず、「2台のピアノのためのソナタ」に改作された後、最終的にはピアノ五重奏曲として完成されました。
弦楽五重奏曲第1番は3楽章で構成されております。これはブラームスの三重奏以上の室内楽曲では唯一の例でございます。
ここで使用しましたスコアは、オットー・レーマン(Otto Lehmann;1876-1938)という人の手に成る2台ピアノ用の編曲でございます。 |
弦楽五重奏曲第1番 作品88・全曲連続再生 | |
第1楽章/アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・ブリオ(I. Allegro non troppo ma con brio) | |
第2楽章/グラーヴェ・エダパッショナート(II. Grave ed appassionato) | |
第3楽章/アレグロ・エネルジコ(III. Allegro energico) | |
◇「あそびのピアノ連弾」に戻ります◇ | |
◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集様 | |
◇編曲:O. レーマン ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma |