ブラームス/ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83 (Johannes Brahms : Piano Concerto No.2 in B flat major, Op.83) |
ブラームスの4つの協奏曲は、いずれもこのジャンルとしてはシンフォニックに書かれておりますが、中でも2番目のピアノ協奏曲は4楽章制をとっており、きわめて交響曲的な作品となっております。
ブラームスがこの作品を着想したのは、1878年のイタリア旅行直後のことでございます。イタリアの風光はブラームスに強い感銘を与え、第2ピアノ協奏曲のもつ伸びやかさや明るさにはイタリアの印象が反映されていると考えられます。
4楽章制は協奏曲としては異例ですが、本来ブラームスはこの形をヴァイオリン協奏曲で採用するつもりでした。実際この曲では、中間楽章としてスケルツォと緩徐楽章を書き進めていたのですが、最終的にはこれらを破棄して現行の3楽章制に落ち着きました。しかし、このアイディアは第2ピアノ協奏曲で実現されたわけでございます。
4つの楽章は両端楽章の間にスケルツォと緩徐楽章を挟む形をとっております。 ここではブラームス自身の編曲した2台ピアノ用のアレンジを使用しております。お楽しみいただければ幸甚です。 |
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83・全曲連続再生 | |
第1楽章/アレグロ・ノン・トロッポ(I. Allegro non troppo) | |
第2楽章/アレグロ・アパッショナート(II. Allegro appassionato) | |
第3楽章/アンダンテ(III. Andante) | |
第4楽章/アレグレット・グラツィオーソ(IV. Allegretto grazioso) | |
◇「あそびのピアノ連弾」に戻ります◇ | |
◇編曲:J. ブラームス ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma |