交響曲 第7番 イ長調 作品92
(Beethoven : Symphony No.7 in A major Op.92)

ベートーヴェンの交響曲の中でもっとも偉大な作品といえば、おそらく大多数の意見は第9番ということになるでしょうが、人気という点では、この第7番はひょっとすると首位に躍り出るかもしれません。私自身この曲は、傑作ぞろいのベートーヴェンの交響曲の中でも、第6番「田園」と並んでもっとも好きな作品でございます。

1812年、ベートーヴェン42歳の年に完成されたこの交響曲は、翌1813年12月の初演では大成功を収め、以来世界各国で人気の高い交響曲の座を占め続けております。
ワーグナーがこの曲を聴いて感激し、ことにその第2楽章を「舞踏の聖化」とか評したのは有名でございますが、たしかにこの交響曲では各楽章が特性的なリズム動機に支配され、聴く者を熱狂させるディオニソス的な効果に満ちていることは事実でございましょう。

ちなみに、シューマンの妻クララの父親であるフリードリヒ・ヴィークはこの曲について、「ベートーヴェンは酔っ払って作曲したに違いない」といったそうでございます^^;
しかしながらこの曲のスコアをつらつら眺めてみますと、勢いに任せて書いたというよりも、そう思わせながらその実たいへん緻密な計算のもとに全曲が構築されているのに驚嘆せざるを得ません。まさに名曲の名曲たる所以でございましょう。

さて、ベートーヴェンの交響曲のピアノ用の編曲では、リストの手になる全曲が有名でございます。
これはCDでも容易に入手できますし、リストならではの超絶技巧を要するとはいえ、ベートーヴェンの交響曲の編曲としては決定版ともいうべき名アレンジでございます。
既にこのような傑作が存在するのに、いまさら連弾とはいえピアノ用に編曲する意味があるのか?と言われれば返す言葉もございませんが、もともとたいした意味もなくやっておりますことですのでご容赦願いますm(__)m

万が一、ピアノで聴くのも目先が変わって面白い、と僅かなりとも思っていただければ、望外の幸せでございます^^

(2007.4.1〜4.15)

交響曲第7番 イ長調 作品92・全曲連続再生 

第1楽章/ポコ・ソステヌート ― ヴィヴァーチェ (I. Poco sostenuto - Vivace) 
第2楽章/アレグレット (II. Allegretto) 
第3楽章/プレスト (III. Presto) 
第4楽章/アレグロ・コン・ブリオ (IV. Allegro con brio) 

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◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma