交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
(Beethoven : Symphony No.4 in B flat major Op.60)

1806年に作曲されたこの作品は、第3(英雄)と第5の2つの交響曲の間にあって目立たない存在となっておりますが、ベートーヴェンの交響曲の中でもとりわけ魅力的な楽想に溢れた、瑞々しい音楽でございます。
シューマンはこの曲を評して「2人の北欧の巨人に挟まれたギリシアの乙女」と書いておりますが、単に楚々とした乙女というよりは、生命力に満ちた躍動的なおてんば娘、といった風情でございます^^

さて、ベートーヴェンの交響曲のピアノ用の編曲では、リストの手になる全曲が有名でございます。
これはCDでも容易に入手できますし、リストならではの超絶技巧を要するとはいえ、ベートーヴェンの交響曲の編曲としては決定版ともいうべき名アレンジでございます。
既にこのような傑作が存在するのに、いまさら連弾とはいえピアノ用に編曲する意味があるのか?と言われれば返す言葉もございませんが、もともとたいした意味もなくやっておりますことですのでご容赦願いますm(__)m

万が一、ピアノで聴くのも目先が変わって面白い、と僅かなりとも思っていただければ、望外の幸せでございます^^

(2006.1.28〜2.8)

第1楽章/アダージョ ― アレグロ・ヴィヴァーチェ (I. Adagio - Allegro vivace) 
第2楽章/アダージョ (II. Adagio) 
第3楽章/アレグロ・ヴィヴァーチェ (III. Allegro vivace) 
第4楽章/アレグロ・マ・ノン・トロッポ (IV. Allegro ma non troppo) 

交響曲第4番変ロ長調作品60・全曲連続再生 

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◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様
◇編 曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma