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私 暦



 暦の上ではもう春を告げる
 吐息の白さは冬の名残
 捲れずにおいた時の早さに
 逢いたいと想った

 いくつもの願いがそこに眠る
 傷みに耐えて泣いた夜を越えて
 この傷がたった一つの宝物になる
 それもまた淋しくて

 あの日交差した二人の明日が
 また何処かで一つになれたら
 今以上優しい気持ちになれたら
 それは素敵なことだろう

 

 振り向く間もなく追い越していく
 どこか懐かしい春の香り
 行き交う人の笑い声を避けて
 逢えないと想った

 今もそこにそっと佇んでいる
 優しげなまなざしをくれながら
 季節は巡り 僕だけ変わってゆく
 それだけが哀しくて

 あの日すれ違う二人の想いが
 また何処かで偶然出逢って
 何も言わずにただ微笑み返せたら
 それは素敵なことだろう

 

 空白の暦に筆を走らせ 自由に書き込んでいけたら
 あんな色で こんな言葉で どんな夢で
 そんな自分がおかしくて

 あの日交差した二人の未来が
 そっと語りかけてくれたなら
 今以上輝いてくれたらそれで
 僕は歩いていける

 独り歩いていくよ

 

anyhoo143@gmail.com