hiro's M bar
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AM0:00
貴方に背を向けて こぼれる言葉を聞くの
鏡に映しだす貴方を追いながら
お願い少しだけ窓を開けて ほんの少し
とまどう私など見たくはないでしょう
溢れる言葉を数えたけれど
耳に残った文字はたったひとつの綴り「さよなら」
時を刻む音と深い溜め息の中
終ろうとする物語と飲みかけたままのブランデー
グラスをのぞく貴方と 化粧をなおす私の
午前0時の陰
薄いカーテンに身を隠して見送る私に
今度は貴方から背を向け 去っていく
止めてはいけないと無理につくる私自身は
「今なら間に合う」と叫ぶ心 説き伏せ
埋め尽くせぬ時の狭間の中で
重なる時計の針が別れを打つ「さよなら」
想い出の欠片も置き忘れずに行って
そうねたとえば飲みかけのボトルの底の香りさえ
愛せるかもしれない 憎めるかもしれない
午前0時の陰
愛で終えましょう
骸に添えましょう
愛しさが偽りに変わる前に
灯りを消して
昨日を映す明日の 明日へ延ばす昨日の
午前0時の陰