幻  影



マリオネットの錆びた腕に触れた

風が眠りに導く

    顔を覆いたくなるような惨景

                     赤と黒の空間


     手を振っている少女がいる

     瞼の上の石が重い


       セフィロトの中央で時間と踊った

コクマまであとどの位


                   ひび割れた次元の隙間から

眼光を投げつける悪夢 <ナイトメア>

その開いた口に吸い込まれない様に

魂は祈っている


目的が無くした道を

紡いで作られた空の穴


       影の淵で消滅を待っている光

     輪廻への入り口は何処


                セフィロトの中央で時間と踊った

            コクマまであとどの位