エコキュートに関して

一般的な見積もり

給湯のためのガス代を節約するためにエコキュートを導入しました。
電気による高効率給湯システムなので電気代が多少増えますがそれ以上にガス代を節約できます。
エコキュートは夜中にタンクに1日に必要な量の高温のお湯を貯めて、使用時に水と混合して適温まで温度を下げて使います。お風呂、シャワー、洗面所、キッチンのお湯として使えます。
電力会社の深夜料金プランにより普通の家庭では電気代は月1500円ほどとのこと
本プロジェクトの場合、ガス床暖房が冬場のガス代を押し上げていることもあり、その他の給湯・ガスコンロ分を月1万円とします。通常家庭では7割が給湯向けで3割がガスコンロ向けらしいので給湯代は月7000円分と仮定 します。
エコキュートにした際の電気代1500円を差し引き月5500円節約できる勘定になります。 年間6万6千円の節約で
10年以内に元はとれそうです。
給湯のためのガス代を推定する際の精度が高くないので、実際の節約金額は年間5万円ぐらいになるかも知れません。

導入判断に際して

しかしながら、エコキュートには実際のコスト・節約金額の他に有利な側面があります。
本プロジェクトの場合があてはまりますが、現在の給湯器は13年ほど使っているので、交換時期にきています。給湯器を交換するにも40万円程度かかりますので、エコキュートの方がコストが高いものの、別物として導入するわけでなく、給湯器の交換に近いものがあります。ただし、エコキュートは床暖房に対応できませんので、床暖房用給湯器の交換費用も考慮する必要はあります。 床暖房のみの給湯器のコストは比較的安価です。
もうひとつは、電力会社の深夜電力プランを使えることです。
本プロジェクトにおいて、エコキュート導入前の電気使用パターンによる試算でも、深夜電力プランを適用するだけで、月2000円〜3000円節約できるという結果になりました。
電気使用量が多い場合、いわゆる従量プランではkW単価が3段階料金で最も高い29.93円の割合が多く、深夜料金プランでたとえ昼間のkW単価が30円を超えてもトータルでは安い料金となるようです。深夜料金プランでは夏季に日中単価が高くなりますが、それでも月1000円程度安くなる という試算結果でした。
しかしながら、この深夜料金プランはエコキュート等の夜間蓄熱式の設備がないと適用されません。この意味でも導入する価値が上がります。
また、太陽光発電は日中の買電量を著しく減らすことができるので日中のkW単価が高い深夜電力プランとは非常に相性が良いシステムと言えます。
ちなみに東京電力では電化上手という深夜電力プランがありますが、2016年4月の電力自由化により若干プランが変更されお得度は落ちるようです。
エコキュートの導入価格40万円〜50万円になりますが、以上を勘案して導入の判断をすれば良いと思います。