発電実績

月ごとの発電量・推定年利

10月の実績です。

先月よりは晴れ間が広がったように思いましたが、かなり低調でした。日照時間が減り、太陽高度も下がったせいでしょうか。

9月より発電量は多かったにも関わらず、消費する時間帯の関係からか、太陽光発電からの自己消費は少なく、買電量も増え、結果10年利率は低下したようです。特に夕方近く、曇りがちなためか、早く日が落ちるためか、太陽光発電だけで消費電力をまかなうことができず、太陽光発電からの自己消費量は減少し、買電量は増えたようです。

電化上手の夏料金38.63円/kW 冬料金31.64円/kWの差も昼間の電気使用の影響を強めていると思われます。夏料金である9月に昼間の買電量が減ると節約効果が大きく出ます。

そこで9月のデータを冬料金31.64円/kWで計算してみました。10年利率1.3%となります。本来の夏料金38.63円/kWで計算すると2.1%です。9月10月共に冬料金を適用してみると、9月1.3%、10月1.7%ということで10月の方が良い結果となります。

太陽光発電システムとしては9月より10月の方が成果をだしているのですが、夏料金の影響で効果が逆転しているようです。

グラフの説明:
上のグラフは6.4kWパネルで発電された総発電量になります。横浜市都筑区のデータとなります。
青色部分が太陽光発電量をそのまま使った自己消費の部分です。緑色の部分が33円で東京電力に売った部分です。

その下のグラフは一か月分の節約金額を元に計算した10年運用での利回りになります。
青色が太陽光発電のみの利率です。実際の発電量、売電量、買電量をもとに太陽光発電があった場合となかった場合との差額分に基づき10年運用での利率を算出しています。目標としている3.2%利率はこの利率を想定しています(グラフ上の赤ライン)。緑色は同様の条件で売電金額を2016年度固定価格買取制度に合わせ31円/kWとして計算したものになります。今年度に太陽光発電を導入する方の参考になれば幸いです。
一方、紫色で示したのが、実際の電気料金・ガス料金の節約額から算出した利回りになります。2015年当月に実際に支払った電気料金+ガス料金と2016年当月の電気買電料金−電気売電料金+ガス料金との差額。つまり、実際に導入前後での支払料金の差から計算したものです。その年、その月のエネルギー使用量に影響を受けることになりますので、ご留意ください。

グラフ上のへたな英語はご勘弁ください。グラフ生成プログラムの日本語化を怠っているせいです。

最近の発電・消費の様子

10月トータルの発電の様子です。9月に引き続き発電量が低いようです。特に最大値が4.5kW程度と9月より低下しています。太陽高度が原因だとすると冬場はかなり苦戦しそうです。急に冷え込んできたせいか、早朝のエコキュートの消費が伸びてきたようです。

グラフの説明:
この期間における各時刻毎の平均、最大値、最小値をとりました。
青系が太陽光発電量、赤系が電力消費量です。

発電パフォーマンス

9月同様10kW/日を下回る日が何日もあり、悲惨な状況が見て取れます。

グラフの説明:

日々の発電量、消費電力量から節約金額を算出し、目標とする運用金利:年3.2%を達成できるかを見ていきます。
・時刻毎の発電量、消費電力、売電量、買電量から日々の売電価格、買電価格を計算します。
・買電価格については深夜時間帯割引:電化上手(東京電力)の各時刻によるkW単価を用います。
・売電価格は2015年固定価格の33円/kWで計算してます。
・太陽光発電導入前:使用した総消費電力の時刻毎のデータに電化上手の時刻毎の単価を乗じて導入前の電気料金とします。
・太陽光発電導入後:買電量には電化上手、売電量には固定価格を適用して買電料−売電料を導入後の電気料金とします。
・上記太陽光発電導入後の1日の電気料金と導入前の電気料金の差額が削減金額となります。
・削減金額から10年運用した場合の金利を計算します。
赤ラインは、目標としている3.2%の金利です。

その次の図は1日の総発電量を日毎にプロットしたものです。パネル容量6.4kW、横浜市都筑区の実績です。

一番下の図は1日の総発電量をヒストグラム化したものです。曲線はカーネル密度推定量(KDE)と言われるものでヒストグラム的な分布を推定したものです。少ない標本数でもそれなりの分布を示すことができます。