シューベルト/弦楽五重奏曲ハ長調 D.956
(Schubert : String Quintetto in C major, D.956)

シューベルトはその短い生涯の中で、弦楽四重奏曲をはじめとする多数の室内楽を残しておりますが、弦楽五重奏曲は人生の最後の年、1828年に書いたハ長調の作品が唯一のものとなっております。
シューベルトの死因については、腸チフス説、梅毒治療による水銀中毒説などがありますが、いずれにしても体調のよくなかったにもかかわらず、3つのピアノソナタ、ミサ曲変ホ長調、3つの大連弾曲、歌曲集「白鳥の歌」、そしてこの弦楽五重奏曲など、死を目前にした人とは思えない旺盛な創作力には驚嘆するしかございません。

弦楽五重奏曲は死の2か月ほど前の夏に書かれました。編成上ではチェロを2本使用しており、これはこの種の作品としては珍しいことでございます。
構成的には伝統的な4楽章制を採っておりますが、その規模はきわめて大きく、ある意味時代を超越してブルックナーやマーラーを想起させます。
ハ長調という主調が示すように、全体としては明るい雰囲気の音楽ではありますが、時折ぎょっとするほどの暗い深淵を垣間見せる部分があり、非常に印象的な音楽となっております。

ここではウルリヒ(Hugo Ulrich;1822〜1872)がピアノ連弾用に編曲したものを使用いたしました。
ピアノで演奏された弦楽五重奏曲、お楽しみいただければ幸甚でございます。


弦楽五重奏曲ハ長調 D.956・全曲連続再生 

第1楽章/アレグロ・マ・ノン・トロッポ(I. Allegro ma non troppo) 
第2楽章/アダージョ(II. Adagio) 
第3楽章/スケルツォ:プレスト(III. Scherzo : Presto) 
第4楽章/アレグレット(IV. Allegretto) 

◇「あそびのピアノ連弾」に戻ります◇
◇編 曲:H. ウルリヒ ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma